ソン・ガンホの人間くささ、よかったな〜。
学生デモに無関心どころか、ちゃんと勉強すればいいのにと苦言まで呈していたタクシー運転手のおっさんが、熱い周りの人たちに巻き込まれて後半にかけてどう変わっていくかがみどころ。
幸いにも今私のまわりの小さい世界は平和で、悲惨なニュースやこういう映画を見てなんとも言えない気持ちになるが、所詮は他人事だと思ってしまう。
今の私は冒頭のシーンの主人公とほぼ変わらない。
「ひどいな、これは現実に起こったことなのか」というシーンが割と長く続く。
長く続きすぎでは、と感じたが、それは制作者たちの意図なんだろうな。
しばらく引きずる映画だ。