矢吹

ボイス・オブ・ムーンの矢吹のレビュー・感想・評価

ボイス・オブ・ムーン(1990年製作の映画)
3.8
月の声。
なんのために生まれたのか。
どんな契約なのか。
変な顔ね。ってか
彼女は俺の知ってることしか教えてくれない。

音楽の暴力性に気をつけろ。
コマーシャルに気をつけろ。
ダンスを履き違えるな。
歪んだ鏡の中で機械と共に踊る彼らの嘘を暴け。
ここからが最後の審判だ。愛の告白だ。
君も、君も、君も知っている。お前らが俺に秘密を持ってることは知っている。君たちは一つなんだ。その秘密を教えてくれ。

神学者の前に神は現れないじゃないか。
ミス小麦粉を決めようじゃないか。

空き部屋から始まったすべて。
これをみて感じるものがすべて。

夢かもしれないけど、
いつかはみたままのものが映るよ。

丸い穴から覗くのは、彼女の顔。
君が月で、
惑星は僕。
君は誰かの惑星で。
婚約をした彼らは、トカゲの尻尾。

我々の下にやってきた。
捕らえられた月を見る人たちを写す画面を
見る人たちを見るわたしを見る人。
ポップス。として生まれるのか、
ポップス。になるのか、
世界は一つじゃない。
一つになるまで、せいぜい手でも繋いでろ。
世界に一つだけの花じゃない。
世界は一つじゃない。
「僕たち理性的人間は生きづらい」
「君のは理性的ではなく夢想だ」
全部嘘だと言ってくれ。
スマートフォンの中には何もない。
おれの足では届かない。
届かせたい。触れたい。
世界の狭さを思い知らされてしまう。
足元の、物語の欠如。
映画じゃないから、彼らにはなれない。
彼らじゃないから、映画になれる。
許してください。
自由になりたい。
不自由に気づきたくない。
自分の尻尾を食うトカゲ。
「生きるより思い出す方が好きだ」
「どちらも同じだけど」
フロム月。トゥー発狂。
いいから和音とか言い出したやつを連れてこい。
費やす。消える。働き改革。
矢吹

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