黒柴

悪魔祓い、聖なる儀式の黒柴のネタバレレビュー・内容・結末

悪魔祓い、聖なる儀式(2016年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

そもそも悪魔祓いなんて日本人にはピンと来ない。海外と日本人と立ち位置が違う為、どう見てもまやかしの世界に見えてしまう。

司祭が祈りを上げれば断末魔の様な雄叫びを上げて倒れる人々。悪魔が憑依して司祭の祈りが耐えられないのだ。地を這って髪の毛をかきむしり悶え苦しむその様はエクソシストそのものだ。

悪魔祓いをする司祭の所には次々と相談者が絶えない。子供が学校に行きたがらない、首までタトゥを入れた若者は知らぬ間に家族に暴力を振るってしまう、中には未払い賃金を払ってくれないなど悪魔祓いに全く関係ない事を司祭に相談してくる。
しかし大半の人が悪魔なんか関係なく、首までタトゥを入れた若者などドラックをやってて自暴自棄になってるなど首を傾げたくなる人もいる。

自分でもそうだ.°(ಗдಗ。)°.がちょっとでも悪い方向に進めば誰々が悪いなど人間はつい他責にしまいがち。次々と司祭を頼って訪れる人には精神的に病んでる人も多いはず。しかし演技でもなく司祭から除霊をされた途端に美しい可愛らしい女の子になったのはホントだろうか?と思わせる所もあり謎は深まるばかり。

しかし司祭も電話で除霊したり、司祭が悪魔が憑依してる人の額に手を当てた途端に崩れ落ちる男性、そして次の女性の額に手を当てた瞬間、仰け反って倒れ、隣の倒れたふりした男性がびっくりしてるシーンには失笑しました。
ひょっとしたら天使も悪魔も神も人間が都合よく使い分ける為の偶像なのかもしれない。
黒柴

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