エクソシズムは奥が深い。
シチリア島のベテランエクソシストの
神父の日常のドキュメンタリーだった。
神父の元へ殺到する自称悪魔悪霊憑きの人々。
そこで行う悪魔払いは映画で見ている儀式とは違い
もっと身近で簡易的で日常的な
日本の除霊に近しい儀式だった。
獣の様に唸り、這い蹲り、キリストの言葉を
全力で払いのけようとする様は不思議な光景。
教会へ来る人々は助けを求めているが
神父は手一杯なようで、これほど
悪魔払いを必要としている人が多い事に驚きです。
世界的に見てもかなり悪魔払いの需要が
高まっているとのテロップをみて現代社会の闇を感じる。
それぞれの宗教で神がいれば
悪魔もいるかもしれないが
オカルト好きな私だがこの作品では
リアルな人々の心の闇を感じた。
最先端の治療や医療が進んでいくのに
反比例して昔からの原始的な儀式が必要で
精神的に病むこの世の中がヤバいと感じる。