キネマ寸評

デス・ウィッシュのキネマ寸評のレビュー・感想・評価

デス・ウィッシュ(2017年製作の映画)
4.0
監督がイーライ・ロスというのがポイント。

グリーンインフェルノの時に今風なバイオレンス感を感じてはいたが、デスウィッシュのリメイクをやるとは誰が想像したか。
およそイーライ・ロスらしからぬたたずまいの出来だが、拷問とチンピラの殺し方にちゃんと風味が出ていた。特に整備工場でジャッキ外して脳みそ飛び出るところは完全にこの人。

キャスティングがいいのだが、ビンセント・ドノフリオが出色でいかに演技派なのか堪能できる。ただこの人のキャラクターから、今にもキレて素手で大量殺人するのではと期待してしまった。特にバッティングセンターのシーンでは刑事を今にもバットで殴り殺すのではと勝手に思ってしまう。
ブルース・ウィリスは割りと抑えた演技だが役者として銃の扱いに慣れすぎているのが隠せない笑。フードはアンブレイカブルの世直しマンとも被る。
なぜエリザベス・シュー。ピラニアでキャスティングした流れかな?

オリジナルのような胸糞設定はライト、話自体も予定調和なので安心して観れる。

イーライ・ロスだと思って観ると肩透かしを食らう、思ったよりも毒の無い普通のアクション映画。決して悪い意味では無く、この人普通に観れる娯楽作撮れるんだな、という満足感。
特にラストでAC/DC Back in blackをカットイン、ってそれアクションの王道。
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