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YARN 人生を彩る糸のすずのレビュー・感想・評価

YARN 人生を彩る糸(2016年製作の映画)
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色んな国の編み物アーティストの作品とそれに掛ける思いについてのお話

日本出身のアーティストが日本について核家族や各家庭に6〜7人いた子どもが1〜2人になっていること、高架下の公園のような汚い環境で育つ子どもが可哀想的な言及していてカチンときちゃった
うちの近所の高架下の小さな公園のようなスペースは確かに綺麗ではないけど小学生がたくさん集まって楽しそうです、決して"可哀想"なんかじゃない
懐古主義だし女とはどういうものか男とはどういうものかというのを決めつけで話されるのがかなり腹立たしい
子どもはしっかり遊ばないと人として欠けてしまうとの発言もあるが病気で制限のある子どもは欠けているとでも言うのか?
上記の発言をしたアーティストは1940年生まれで2024年の核家族、共働きがおそらく大多数の都市部に住む今の自分との感覚と合わなかった、もはや許せないレベルで憤っている

アート系編み物のお話ばかりなので電柱を編み物で飾ったり海のブイを編みくるめて飾って繋がず流したり機関車を丸ごと編んでラッピングしたり全身編み物に身を包んだ人たちが街を闊歩したり糸を使ってエアリアルのようなことをしたり…
綺麗ですが求めていたものとは違った
本当に毛糸を大事にしているのか?戦争や政治に対するメッセージを込めた作品を街の壁に打ち付けたりしているがそれは毛糸を自己表現のための道具にしていないか?勝手に街を編み物で飾るのは壁のグラフィティアートと同じで無許可であるなら無秩序な迷惑なのでは?
この映画は糸の映画ではないのか?
アーティストの思想に焦点を当てすぎている

場面展開する際に何度か完全に暗転するので終わったのか?TVが消えたのか?と不安になります

北欧などの編み物が生活に根ざした人々の日常が見れるのを期待して見ると裏切られます
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