クモ怪人

花筐/HANAGATAMIのクモ怪人のレビュー・感想・評価

花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)
2.5
佐賀県唐津市でとても学生とは思えない老けた連中が青春ゴッコにいそしむ。酒を喰らい、ワンコを虐待し、馬を盗む。不純異性交遊どころか、不純同性交遊の雰囲気も匂わせる。

そんなトボケタ連中にも戦争の影が忍び寄る。彼らにとって戦争=死だ。

仰々しい芝居が繰り広げられる。幻想的でファンタジーな色彩感、神秘的な風景で芸術性をアピールする。血の赤色にこだわる。荘厳華麗なお祭り、唐津くんちの実際の映像を盛り込み、エンヤ!エンヤ!と盛り上げる。

でも、祭りはワッチョイ!だっ、バカタレイッ!

窪塚俊介がイラつく大袈裟さで立ち回る。常盤貴子が美味そうに血をすする。長塚圭史が死神博士のように迫る。とても学生には見えない。

大林戦争3部作の最終章で、これで長い拷問から開放された。時間を持て余し、精神を鍛錬したい方は、3部作を続けて観ることをオススメする。
クモ怪人

クモ怪人