ソラ

カランコエの花のソラのネタバレレビュー・内容・結末

カランコエの花(2016年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

LGBTを取り巻く問題をすごく分かりやすく伝えた短編映画。

ある日、英語の授業が先生の休みによって自習となる。自習時間は保健の授業にあてられ、テーマはLGBTについて。しかし、他のクラスではその授業は行われなかったことが分かると、クラスの中に当事者がいるのではと憶測を呼ぶ-。

わずか39分だったけど、十分に伝わった。生徒同士のやり取りとか空気感もリアル。
5年前の映画だから、今よりもLGBTQの人へのイメージってふわふわしてて、周りもどう立ち回るのがいいのかわかってなかったんだろうけど、最近も「見るのも嫌」って発言する人もいるぐらいだから差別意識を持った人はまだまだいるんだろうな。そういう人はぜひこの映画を見てなにか感じてほしい。

「桜はレズビアンじゃないよ」。友達を守るための言葉だったんだろうけど、本人からしたら受け入れてもらえない辛さでしかないんだろうな。
カランコエの花言葉「あなたを守ります」。シュシュを外してしまったけれど、もう一度向き合う時が二人に、あのクラスに来たらいいな。

あと、本人からのカミングアウトじゃないアウティングは悪気がなくてもダメだと思う。
ソラ

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