alhay

カランコエの花のalhayのネタバレレビュー・内容・結末

カランコエの花(2016年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

高校生がLGBTQというアイデンティティにどう向き合うのか。
自分が高校生だった時を思い出すと(悲しいかな20年ほど前なんだね)、そういった性差がネタになるような時代だった。

女子生徒4人組の一人が主人公で友達同士の心の揺らぎ方やお調子者の男子生徒が思春期ど真ん中ムーブでクラスに混乱を招き、最後は自分のしたことを省みる。という流れは大道なようで、60分に満たない作品の中で展開の速さに無理もなく、見ている人の感性に委ねる部分が上手にのこっている良作だと思った。

誰かを守ろうとした行動が気持ちとは裏腹に誰かを傷つけてしまった。それに対する後悔の念が濃く描かれていて「若さ」という言葉では片付けきれないモヤモヤした感情とやるせなさが終始漂っていた。

一部の学校では教材になってもいるようで、すごく示唆に富んだ作品。
alhay

alhay