蜘蛛マン

ぼくらと、ぼくらの闇の蜘蛛マンのレビュー・感想・評価

ぼくらと、ぼくらの闇(2017年製作の映画)
3.5
思春期に誰もが通過する不安や怯えや心の闇を、観客自身も巻き込みながら提示していく作品・・・なのだと思う。
思うんだけど、その引き金が友人の過失致死って時点でなかなかリアリティがなく、たとえそれが意味として象徴だったのだとしても、その後の狂気の展開があまりに突飛すぎてついて行けず・・・。

観客に自身の闇を想起させるような一般的共感作用には正直乏しく、大ピンチの状況に陥った高校生をハタから見ている映画でしかなかったと思う。
全体通じて映像や雰囲気はけっこう好きだったのだけど。

そもそも、どんなにピンチな状況でも、好意を寄せてるカワイイ子にあんなにぐいぐいキスを迫られたら、思春期男子は絶対キスしちゃうでしょ。一番納得いかなかったのは多分そのくだり。
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