にっこりテリー

戦狼 ウルフ・オブ・ウォーのにっこりテリーのレビュー・感想・評価

3.3
自分の属する国種族を忘れ、無駄アクションに没頭できるならこの評価。
 世界がドン引きするであろうスーパー国威掲揚ポンコツ映画。
 ルッソ兄弟が絡もうが(グリ郎が手なづけたかその逆か)顔面の小沢仁志(もしくは大友康平)化が進まない、ドニーの後輩はやっぱりナルの系譜なのかもはや疑う余地もない「監督脚本主演俺」なウー・ジンがどれだけキメようが、グリ郎が悪ぶろうが、兎に角映画としてはウンコ。
 大枚叩いて、ウンコです。

 ただし。いくらかかろうがその躊躇ない製作の決断力、いつまで経っても成長しない適当ご都合な展開、割と描写が欧米寄りで薄味大味なアクション、キャラ薄いから極悪非道にも見えない敵たち、とかいろーんなダメっすねがあっても、
1000億稼いでるんだから、文句はありません。

「海外で困ってもあなたには強大な祖国がついています」
 「弱者が弱者のママでいる時代は終わった」

 おそらく自分たちよりアフリカ系の方が弱者だと先天的に思っているんでしょうね失礼な話です。イップ・マンの日本悪の描き方→でも中国人も未熟 という自戒の念が薄らでも見える作品は成熟してるんだが、よくまあここまで裸の王様映画作れたもんだ。

 唖然とするほど映画としてはダサく
 アクションも思いの外凡庸
 でもすげー金はかかってる。
 金があれば何でもできる
 
 SPLでド兄にシバかれてた頃のジン君に戻って欲しい。
にっこりテリー

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