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戦狼 ウルフ・オブ・ウォーのこのレビュー・感想・評価

3.8
中国版ランボーとして世界歴代54位となる興行収入1,000億円を記録した大ヒット作品。
といっても、私は中国出張中の現地国内線で偶然観るまでその存在すら知りませんでした。
そのため機内アナウンスで中国映画だと聞いたときはB級映画的なものを想定していました。
しかし、オープニングから美麗かつ壮大な海上アクションに良い意味で裏切られました。
この7分にも及ぶ海上アクションシーンの撮影には、なんでもパイレーツオブカリビアンのスタッフが関わっているそうです。

その後は、前作の回想だったり主人公である元軍人の異国でのほのぼのとした生活シーンを軽く挟んだ後は、昔良きアメリカンプロパガンダ映画よろしく、爆発×銃撃の嵐。
(アメリカンプロパガンダ映画の三大要素の残る一点、美女要素はセリーナ・ジェイドに集約され抑えめでした)
ランチャー連発は当たり前、車や戦車も爆発し、最後には対空ミサイルまで飛び出すスケールのでかさ。 
中国映画はスケール(≒予算)的な部分では日本の映画を超えているんだなー、としみじみしました。
それに加え肉弾アクションも多めで、そこは監督・脚本・主演ウージンさんの個性が出ていて良いアクセントになっていました。
この点は香港映画やフレンチアクション好きな方にもオススメできるかもしれません。

全体的に中国万歳感は薄めでしたが、それが功を奏したのか日本人としても観やすい作品だったと思います。

こればシリーズ二作目ということで一作目も観てみようかなと思っています(あんまり評価良くないらしいですが…)。
あとはウージンさんが三部構想を持っているとのことで三作目にも期待です。
こ