YuukiKurubi

スターリンの葬送狂騒曲のYuukiKurubiのレビュー・感想・評価

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)
3.6
スターリン統治下のソ連、粛正、そしてスターリン死後の権力闘争が今の時代の倫理観からみると結果的あまりに滑稽でコメディのようだ、という喩えでありこの映画自体がコメディ映画というわけではない。
人民の統制、虐殺を平気で行ってた恐ろしいソビエトの思想がテンポのよい会話で行われていくので邦題の「狂想曲」というのはナイスなネーミングだと思う。
個人的にはフルシチョフは狡猾というより豪胆なイメージだったので映画のフルシチョフのキャラクターは新鮮だったかも。
某YouTubeチャンネルに度々登場する共産主義の文言、「みんなが平等なパラダイスみてえな国」を作りたかったはずなのになあ。結果人民同士で監視をし合い、誰も信じることが出来なくなったこの国が冷戦期において宇宙開発でアメリカを一時出し抜いていたというのは本当に驚き。
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