ねぎおSTOPWAR

ファム・ファタールのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

ファム・ファタール(2008年製作の映画)
3.6
犯罪に手を染めざるを得なかった母親と因縁がある刑事デヨン(キム・ミョンミン)が追うのは美しきスリ団のボス チャンミ(ソン・イェジン)。デヨンは彼女の色仕掛けに戸惑いつつ、家族のしがらみに困惑しつつ・・・

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最高なのは編集です!!
これまた何度も書いているんですが、韓国映画界が誇る編集マンの最高峰と個人的に認定するシン・ミンギョン女史!!彼女はホント素晴らしいと思います。

今作は最初にスタッフ名が出てこなかったので、エンドクレジットまで編集が誰かわからなかったんです。
冒頭がね、
警察の捕獲劇なんです。警察車両が悪い奴らの黒塗り車を道路の真ん中で囲んだと思ったら、金属バット持った輩がたくさん降りてきて叩きまくるんです。やくざ?って思ったら警察でした。😆
しばらくこの格闘が描かれるんですが、カメラは普通なんですよ。で心の中で「これつまんない画なのに、見事にテンポ出して見事にハートを掴んでるよなあ。編集誰なんだろ、上手だと思うぞ、これ・・」と思っていたら、なんとやっぱりと言うかシン・ミンギョン女史でした。そりゃ上手いって。

途中もね、伏線の出し方とタイミングが上手。諸々殺害の証拠など説明したりのショットもね、たぶんあったと思いますが、テンポ重視で切ったんだと思うんですよ。で、結果いいんですよ。アップが一回入っていれば、言わなくとも後で出てくれば「あーあの時の」って客が思えば良いんですもんね。このあたりの割り切りとシーンの順番などがこの方は優れている点だと思います。


あと何かと日本が出てきます。大阪ロケもしているし!!

・・編集が良かったからこの点数にします笑



<722>
キム・ミョンミン 12/18
ソン・イェジン 15/20