チッコーネ

殺意の誓約のチッコーネのレビュー・感想・評価

殺意の誓約(2016年製作の映画)
3.5
メロドラマティックで性質の悪い不良娘が、ファム・ファタールとして機能しているサスペンス。
ユーモアはなく、ひたすら暗い緊迫に満ちた展開。
正義を振りかざさぬエンディングが良かった。

眼鏡に映る手術モニターが冷たくスタイリッシュな印象を与える冒頭からクリアな画面で、アイスランドの冴え冴えとした冷気が伝わってくる。
医師が主人公なので、同国富裕層の生活を垣間見れるのも興味深い。

役者として演技する監督を初めて観たが、いい男。
裸身ショットが結構あるのでナルシストかしらとも思うが、サービスとして充分機能している。