くもすけ

ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件のくもすけのレビュー・感想・評価

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タイトルはアマリア・ロドリゲスの曲から。歌うことにしか意味を見いだせないという切ない歌詞。夫婦共作オリジナルシナリオは毎度のことのようで、15M運動や教皇訪問で沸くマドリードに猟奇的な犯罪者が現れる。モデルについては80年代に起こった事件との類似が指摘されている。

ホセ・アントニオ・ロドリゲス・ヴェガは21歳になるまで度重なるレイプ事件を起こし28年の懲役を宣告、収監された。所内の品行方正な振る舞いで刑期は8年に短縮され、出所後再婚する。妻には精神障害があり、自宅では徹底的に虐めるが、外面の良さで周囲からは善良な夫婦だと思われていたようだ

ホセ30歳になる87年から半年の間に16人の婦女を殺害する。皆60-90代の老婦女ばかりで、その年齢ゆえ自然死が疑われた(ホセの供述も同様)。犯行の性格からEl Mataviejas(老婦女キラー)の異名を持つ。最後の犯行の翌月地元路上を歩いてるところを逮捕され440年の懲役刑に服す。02年服役者に複数回刺され死亡。44歳だった