みむさん

ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件のみむさんのレビュー・感想・評価

3.5
ゴヤ賞6部門ノミネート、ロベルト・アラモが主演俳優賞。
今思えば、スペインの人気俳優二人がコンビ組み、ルイス・サエラも出ている。なにげに良いキャスト。
てっきり原作小説ありかと思ったがオリジナル。
ロドリゴ・ソロゴイェン監督を知ったのはこれがきっかけ、この作品のあと脚本のイサベル・ペーニャとともに手掛けた良作が続いている。

老婆連続殺害犯を追うサスペンス、北欧の特捜部Qのスペイン版のような手堅くじっくりいく系。
老婆ばかり連続で狙う殺人犯って意外と映画にはなかった。
きっと母親絡みか男性的機能不全、古い男らしさに囚われてる、そんなあたりだろうと犯人像はなんとなく予想はつく。

主演二人の対照的なコンビ、ロベルト・アラモの直観型激情型のハビエル、物静かだがトラウマが原因の吃音症に悩むルイス、この二人もなんらかの女性に対する悩みやコンプレックスを抱いている。

もう少し二人のその生い立ちに関することが絡んでくるのかと思ったがそこはそうでもなかった。
ローマ法王も絡んできたりと話がもっと広がるかと期待したが、意外な終わりかたをする。

ずっとサスペンスだったのが終盤のある出来事から復讐劇になってたよね😵

手堅いサスペンスからの「ちょっとだけ」想像と違う善悪がひっくり返るエンディング、面白かった。

やっぱりアントニオ・デ・ラ・トレが持っていくよねぇ。