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ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件のesのレビュー・感想・評価

3.8
B級サスペンスの皮を被った痛烈なカトリック教会批判映画。
2009年以降不動産バブルが崩壊し財政難に陥り4人に1人が失業しているとまで言われたスペインの情勢を背景に、人々の不安や遣る瀬無さ、抑えきれない苛立ちをひしひしと感じさせる空気感が良い。
2011年のローマ法王訪問の時期を舞台にしたのにはいくつか理由があるだろうが、当時の法王がカトリック教会による児童性的虐待の事実を隠蔽したのではないかという批判で結果として辞任に追い込まれたベネディクト16世だという所に意味を感じる。主人公の生い立ちや、犯人の生い立ちと動機を考えると無関係とは思えない。
そう考えると原題が放つ意味にシビれる。
"Que Dios nos perdon" 「神が我らを赦し給いますように」
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