Mrsフロイ

ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件のMrsフロイのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

『マーシュランド』に継ぐスペインの刑事バディもの。邦画の刑事の単純な組み合わせとは違った癖のある展開で、コンビを組む二人も一筋縄では行かないのがスペイン風。

洞察力に長けてはいるが吃音の刑事役アントニオ・デ・ラ・トレはダスティン・ホフマン似・・
熱血漢の暴力に走る相棒と連続老女殺人事件を追う。

先に観た『コード60 連続老女殺人事件』はバルセロナで実際にあった事件を題材にしているという。
どちらも独り暮らしの老女が襲われるという事件。

どうやらスペインでも少子高齢化の問題は大きく、なんと2050年には日本に次いで世界第二位の超高齢国になると予測されているとのこと。

映画の犯人像は、カトリック教徒の多いスペインの宗教への批判を込めたものなのか。
聖職者が小児の性的虐待に関わるという実際の事件も有り、このあたりは日本人の感覚では理解が難しい。

ただ母と息子の関係が、長じての犯罪行為に結びつくのは日本も同様に思う。
今日もニュースはオレオレ詐欺にアポ電強盗、息子が年老いた母親に金の無心をする劇場型犯罪が後を絶たない。

映画としてはゴヤ賞受賞の数だけあって『マーシュランド』に軍配が上がる。
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