犯人の親子関係の問題が大きいのはもちろんだけど、家庭の事情をもっともありふれた範囲で表現してくれたのが暴力刑事。吃音刑事に関しては、その精神的障害をものともせず刑事としてあり続けているんだから相当優秀なんだろうなァと察してみたり。むしろ、そんな”障害者”だからこそ暴力刑事はキレるタイミングを逸し続けて、信頼を抱くようになったのかも。
そしてくだんの犯人は、敬虔であることが求められる場所で育ったがゆえに歪み、その歪みの原因は作中では触れられることすらなかった父親の存在なのかも。
それはともかく、巨根という設定は必要なのかよどうなのよ。むしろ、このネタを考えたヤツ何考えてんだよ一体……と問い詰めたくなること必至の笑撃作。←誤字に非ず。
