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ママレード・ボーイのKUBOのレビュー・感想・評価

ママレード・ボーイ(2018年製作の映画)
3.0
突然、2組の両親が妻と夫を入れ替えて、年頃の娘と息子がいるのに、シェアハウスで同居⁉︎

4月14本目の試写会は「ママレード・ボーイ」。原作未読での鑑賞です。

まあ、まじめに考えたらありえない設定は、マンガ原作だし、つかみのインパクト程度と考えて見始める。

前半は桜井日奈子を中心にした吉沢亮と佐藤大樹の三角関係。まあ、よくあるパターンではあるけれど、そこは青春映画の巨匠 廣木隆一。心を開かない影のある「遊(吉沢亮)」と、何でもズバッと言う素直な「光希(桜井日奈子)」の恋をフレッシュに描いている。

このままだったら結構普通じゃん。あのおかしな設定は何だったの? って思い出した中盤から、次から次へとトンデモないエピソードが出てくる。

「遊」の元カノ登場。
「遊」はLGBT?
「光希」の親友(優希美青)の教師との恋愛。

「どれひとつとっても一本映画ができるようなエピソード。全部描ききれないことはわかっていたが、これらを入れなければ『マーマレード・ボーイ』ではなくなってしまうと思いてんこ盛りにした。」(プロデューサー談)

そして最後の謎、「遊」の父親は誰だ⁉︎

誰にも言えない宿命を背負ってひとり家を出る「遊」だが、これってもう「恩田幾三」じゃん! 世が世なら殺人事件が起きてもおかしくない。それがラブコメになっちゃうんだから時代だな〜、な〜んて思ってたら…

私の周りでは、原作ファンの反応も良いみたい。私はツッコミどころは多々あれど、それなりに楽しめました。久しぶりの GreeeeN の主題歌「恋」もいいよ!











【ツッコミどころ】
① 親のパートナーを替えての再婚なんて、どんな理屈をつけてもリアリティはないけど(まあリアリティは要らないんだろうけど)、それよりあんな構造の家に新婚カップルが2組、しかもそれぞれの子ども同居って、こいつらセックスしないのか? ぜ〜ったい声漏れるぞ。新婚旅行も2組一緒って2対2? 変態か? そっちはほとんど突っ込まないけど、若い2人の恋愛の裏で営まれてるだろう親たちのプレイが気になる、気になる。

② ここぞってところでかかるオールディーズ。70〜80年代のAORはノスタルジーを喚起して良いんだけど、オリジナル音源使えなかったかなぁ。カーペンターズの歌はカーペンターズで聴きたいよ。ちょっと違うっていうのはかえってダメなんだよね〜。

③ ファンの人には申し訳ないが、桜井日奈子が私にはダメだった。笑顔は良いんだが、泣き顔が多い役で泣き顔が可愛くないっていうのは致命的。ただの子どもの泣き顔に見えちゃうんだよね。演技ももうひとつ。吉沢亮が良かっただけに、残念。
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