レオン

モリーズ・ゲームのレオンのレビュー・感想・評価

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)
3.8
見逃していたチャステイン主演、実話(自叙伝)に基づいたポーカー賭博の力作。
日本の各映画サイトでは平凡な評価だが、私はやや高めの★評価。
第90回アカデミー賞で脚色賞にノミネートされてる。(米アカデミーは原作がある場合の脚本は全て脚色賞に分類)
尚、米評論家には高評価のようだ。
とにかく情報量の多い映像が早い目のテンポでどんどん展開されるので、頭がフル回転させられる♪

モリーはスキーの世界的エリート選手だったが、怪我で断念してから人生が予期せぬ方向に転がり始め、どの分野でも世界のNo1を狙えるような人物は、他の事をしても優秀という見本。

尚モリー自身はポーカープレイヤーではなく、高額プレイヤーへの賭場(私設カジノ)提供者。 が、アメリカでは手数料を取らなければ合法らしい。
 
頭脳明晰、素早い実行力、度胸があり顧客への思いやり、仕事への誇り、等々経営者としての素質を全て備えている人物を、ジェシカ・チャステインがドンズバで本人の様なハマリ役を見事に演じている。 
モリーは最悪の状況になっても、顧客の情報を守ろうとする態度に強い責任感と先見の明を感じる。

ホテル一室を高級プレイルームに改装し、高級酒を用意したり等いかにハイレベル顧客を集めるか、いかに信頼を得るかなど、実際のノウハウ説明描写がぐいぐい展開し、この作品の魅力になっている。

そしてプレイルーム経営に容疑がかけられ、その裁判に挑むのだが、意外な提案と結末に・・・。
バッドエンディングではないのでが、それでよかったのか?と問いたくなる結末に、わずかに★評価が下がる。

が、物語が実理にかなっているので、見ながらフムフムと感心するシーンも多く、脚色賞ノミネートに納得。 
チャステインファンは特に必見♪
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