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二十六夜待ちのtakerattaのレビュー・感想・評価

二十六夜待ち(2017年製作の映画)
3.0
鑑賞貯めして感想書き漏れの記録。主演作

R18+指定。
Prime Videoで修正入れ R15+ rating.
井浦新さんと、黒川芽以さんのW

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月齢。26日周期だから、二十六夜待ちって何だろう❔というのと、見放題に有ったので
綺麗な女優さんと、大ファンの井浦新さんのご出演作品として、鑑賞。

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以下、ネタバレ無しな冒頭のみ。
男と女が出会い、入れ違えで、退職する小料理が舞台。
大将とパートの女。
そして、葛藤する女と男が、互いの傷や埋まらない空虚を、共有しつつ、やがて。

という流れ。

観た印象。黒川芽以さんは、小役時代からよく存じ上げていて作品は幾つも拝見鑑賞していましたが、何故これを観忘れていたのか?と自問自答してしまったほど、

とても綺麗な、言葉の語彙力の足りなさに恥ずかしいですが、美しさのあるいい女の女性俳優さんになられたなというのと、

本作品で、20代のご自身の渾身の演技力を存分に出し切った、そんな凄みを感じました。
(自分は男で女性ではないので、どこまで理解出来たかは、未知数ですが、
少なくとも、ここまで美しく表現出来る、演技と、

また、それを撮影するカメラワークや、
闇と光の僅かな、影のシーンが、とても上手く、
シルエットだったり、夜のネオンや歩道橋近くの信号機の灯り程度でも、
綺麗に撮影されて作品化されている、

脚本の良さにも惚れる程の価値有りと、私一個人は高く評価したい。

これ以上書くとネタバレなるので割愛するが
ここまでの体験を生きていた人で、
また、自分みたいな復興の、仕事やボランティアした者の一人として、こんな二人があって欲しいなとも思える、

良いストーリー。
成人の方には、お勧め。

ラストシーンの花瓶が何を意味したか?

分かれば、ストーリーの柔らかな描き方と、
人を思いやれる、鑑賞者のあなた自身の素晴らしさにもきっと気づける

愛とは何か?
哲学的にでもなく、肉欲的にでもなく、多少考えるチャンスを下さる良い一作です。

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越川道夫 監督・脚本 作品
(2017-12-23公開, 日本, R-18指定, 124分)

配給 : スローラーナー = フルモテルモ

原作 : 佐伯一麦(さえきかずみ, 私小説家,1959〜) 著『二十六夜待ち』:『光の闇』所収(扶桑社, 2013年)

* 佐伯氏は、令和元年度 文化庁 第70回 芸術選奨 文学部門にて『山海記(さんがいき)』が大臣賞受賞
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