KazuhiroSugano

殺人者の記憶法のKazuhiroSuganoのレビュー・感想・評価

殺人者の記憶法(2017年製作の映画)
4.0
いやー、認知症の肉親を抱える身としては心削られる。辛いことを忘れる機構として、アルツハイマーがあるのに、このシチュエーションは忘れることが命取りという地獄。まだ半分しか観ていないが、どうか主人公には平穏な結末を迎えてほしいと願ってやまない。

【鑑賞後】いやーーー、おじいちゃん、がんばった。なんで、このおじいちゃんに思い入れてしまうかというと、おとやん(仮名)に似ているからだ。ソル・ギョングってイ・チャンドンの映画によく出ているのね。『ペパーミント・キャンディー』や『オアシス』を観なくては。
しかし、最後の最後で彼にとっては、星野源(に似ているキム・ナムギル)は死んでいないことになっているのね。それはそれで地獄。
あと、あの「お姉さん」と思い込んでいた修道女のくだりは、ちょっと謎。原作を読んでみようかな。