どらこ

殺人者の記憶法のどらこのレビュー・感想・評価

殺人者の記憶法(2017年製作の映画)
3.3
事故の後遺症により、ある一定の期間の記憶が飛んじゃうクソジジィのお話。

コクソン、チェイサー、オールドボーイ、カエル少年、殺人の追憶と、
韓国の鬱映画を今まで見てきたが、似すぎて記憶がごっちゃになってきた。
どれも高クオリティなんだけど、展開が似てるんだよ….


犯人の男はいい感じにサイコパス感が溢れていた。あの冷たい感じが良い。
主人公の記憶を改竄させる犯人や、まさかの人文が犯人だと視聴者に感じさせる演出など、
主人公がアルツハイマーという特徴を活かした展開も多く、面白かった。
俺自身、何が真実なのか凄く不安になった。


欲を言えば記憶が飛ぶ系はメメント的な感じで斬新だったけど、ユーザーもアルツハイマーを追体験できれば面白いのになーと思った。
視聴者も毎回「え、この人誰….」的な。


ツッコミどころは、
アルツハイマー発症してるのに獣医を引退しないのは流石に草。
誰がお前に命を預けるんだよ….現に数匹殺しちゃってるし

そして「俺は犯人が捕まるまでタバコ吸わへんで!」とかほざいてた無能警官。
土壇場で何故か突然タバコを吸い始めて秒でブチ殺されたのは爆笑した。

冒頭の犯人との初エンカウントシーン。
犯人が決定的証拠を見られたのにみすみす逃した場面はかなり不自然。
あんだけ周到な人物だけに、意味不明。



あとラストの殴り合いが長い。間延びしすぎ。
ヨレたジジィの喧嘩なんて見ててダレるし、歳の差を加味して勝負にならんはずなのに、いくらダメージを負っても倒れない所は、やっぱ不自然だった。

こんな感じかな。

この映画はラストシーンが180度違う、別バージョンがあるっぽいです。
もう一度見る気は起きないので別バージョンのネタバレ見たけど、
「うぉッッッッ……..」ってなりました。

初めから別バーションの方を見とけばよかった…...
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