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ミッドナイト・ランナーのハルのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・ランナー(2017年製作の映画)
3.9
ちょっとズレてる警察大学の二人がバディを組み、たまたま出くわした事件の犯人を追い詰めていく、クライム・サスペンス。
たまたま、夜道を歩いていた二人の目の前で女性が誘拐されてしまう。
しかし、通報しても警察は何もしてくれない。
『クリティカル・アワー』と呼ばれる生死を分けるまでの時間は誘拐されてから7時間。
デッドラインの前に女性を救うため、二人は独自で捜査を開始する。

韓国は本当にこの手の作品を作らせたら上手いね!
なんで、日本は出来ないんだ…と嘆いてしまうほどにダイナミックな展開が見るものを惹きつける。
連れ去られた時に落とした『トッポギ』から職場を探しだし、家を見つけ、犯人のアジトまで辿り着く二人。
しかし、多勢に無勢に装備もなし。
一度は追い詰めるものの返り討ちにあってしまい、そこからまた立ち上がる。
構成もメリハリがあり、一回やられてから修行をして再び挑むまでの過程は胸あつ。

そして、今回も触れなければならない『韓国の警察は何やってるんだ問題』
もはや、敵の味方…
血まみれの二人を見ても捜査をしないし、証拠があっても絶対に動かない。
韓国最大の悪の組織は警察です(勿論、作品の中だけの話だと思うけど、韓国内での警察組織の立ち位置って実際どうなんだろうね)

また、タイトルがなぜ『ミッドナイト・ランナー』なのかは途中まで訝しげ。
けれど、見ていくと「あ〜なるほど!」と、思えるシーンに出くわす。
ここは実際に鑑賞して確かめてほしいな。

人身売買や女性の卵子を搾取するクソみたいな話しなので、内容はそれなりにハード。
ただ、描写的にきつくはなく、二人の会話シーンはほとんどコント。
笑える要素も盛りだくさん。
何よりバディの実直、かつ優しいキャラクターが最高なのでオススメの作品。
Netflixオリジナルドラマの『ブラッド・ハウンド』が好きな方は多分ハマります。
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