小松屋たから

輪違屋糸里 京女たちの幕末の小松屋たからのレビュー・感想・評価

3.0
やや四角四面かな‥殺陣、所作、美術など、ある決まった形、様式美を丁寧に再現するという目標が、物語を置き去りにしてしまったような感じ。京都の映画人の頑固さだろうか。ただそれは劇場で観る価値がある頑固さでもある。

主役は(ごめんなさい!)ちょっと幼く見えた。藤野涼子は間違いなく頑張っていた。ただ、当時の16歳は、おかれた環境や平均寿命などから考えても、今の16歳より精神年齢が全然上だろう。色々事情があったのだろうが、糸里役はもっと上の年齢の女優さんの方が良かったかも。松井が好演しているし、彼女とほぼ同年代ぐらいだったらもっと違和感なく受け入れられたかもしれない。