りょう

バッド・ジーニアス 危険な天才たちのりょうのレビュー・感想・評価

3.9
ものすごくハラハラさせられて、なんかまだ動悸が止まらない…。カンニングの話なのにアクション映画を見てたみたいな疲労感を味わってます。

中国での実話が元ネタになっているとのこと、壮大なカンニング計画の話。あらすじは、秀才の主人公リンとクリーニング屋の息子バンクは裕福な生活ではなかったが、特にバンクの正義感の強さからリンのカンニングさせてお金儲け計画がバレてしまい、校内推薦の留学の枠から外れることに。リンの恩恵を受けていた裕福なカップルからの腹いせを受けてボコボコにされたバンクだったが、このカップルのボストン大学への留学のためにSTICという留学資格を得るための試験のカンニング計画をリンと共に実行するが…。

カンニングがバレるのでは、という部分がかなりハラハラさせられるのだが、よくよく考えてみるとかなり計画が杜撰?笑

トイレの個室なんて思い通りのところにすんなり入れるなんてわからないし、そこまで金儲けするなら、一回シドニー行って下見くらいしとけよ、とか冷静に思ってしまった…。

途中、シドニーのフライト前、道路の上の橋みたいなところで、電光掲示板みたいなのがあって、リンの下には↓マーク、バンクの下には×マークになってて、これが二人の行く末を暗示してたのかな。

冒頭の事情聴取も上手いミスリードだったし、合わせ鏡の部分も最後の方のセリフ「私次第」ってところに繋がってた気がする。リンがきちんと決断できたのは、お父さんがものすごい人格者で、やっぱり最後の最後で正しい道に進めただろうから、指導者というか教育って大事だ。

親友役グレースの子がめちゃめちゃ可愛くて、冒頭の生徒証の写真撮るシーンとかよかった。後半になればなるほど、その美人な顔がアホらしく見えてきて、美人であっても見方ひとつで変わっちゃうなぁってしみじみ。
りょう

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