おさる

バッド・ジーニアス 危険な天才たちのおさるのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

その場しのぎのカンニングテクニックを用いても、後々苦しくなる。
それは誰がどう考えても明白なはず。
自分で答えを導き出す力は身につかない。
それどころか、誤った思考(お金で解決する)に陥る。誤学習。

主人公リンが試験官に追われるシーンは緊迫感があって非常に良かったです。

留学や大学に行くことはいいことだとは思うし、いい大学に行ければいい企業(たくさんお金がもらえる)で勤められる可能性は高くなるんだと思う。
ただ、そこで乗り越えるには当然自分の力で考えることができないと意味をなさない。(周りのレベルに伴って引き上げられることは出来ても)

知識や学力がすごくチープなものに感じられてならない昨今。道具のような。
道具という解釈は広いから捉え方が多様になるけど、目的のためにあるものではなく。それが目的であると思う。
自分の知らないことを知る。それは、人に気持ちを伝えたり伝えられて嬉しかったり。面白い映画を見て感動したり。壮大な景色を見て感動したり。それと並列なものであるべきだと思ったりするんだけど。
それが人生を豊かにするというところだと思って映画でした。
試験のあり方、お金のあり方。決してマークシートでは解けない問題でした。
おさる

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