Tai

バッド・ジーニアス 危険な天才たちのTaiのレビュー・感想・評価

4.0
いやー、クライマックスに向けての動悸がヤバかった‼︎
微笑みの国タイが制作した映画とは思えない!

先日、TVでニトリの社長が学生時代にテストでカンニングしていたと暴露していました。
制服の肩にゴムで繋げたカンニングペーパーを袖から出して隠し見るというもので、引っ張り出した手を離すと袖の中に戻っていくという手法でした。
一度もバレずに済んだそうです。

本作は、そんな自分の為にするカンニングではなく、秀才である主人公リンが自分の答案を他の生徒に教え、周囲に高得点を取らせるというものです。
進学校のテストでありながらも解答し終えるのはもはや序の口!(しかも正解して)
そこからがテストの本番とか笑っちゃう程ジーニアス過ぎました。
ほんの軽い気持ちの手伝いから始まったカンニング幇助。
エスカレートしていくにつれ報酬が小遣い稼ぎどころかビジネスとなり、それと共に増していくリスク!
カンニング手法の巧妙さがスパイ映画さながらでありながら、やはりプロでなく学生がやるということで完璧にはいかない。
そんな彼女らを観ていると手に汗握りっぱなしでした。
もう素人がやる綱渡りを見ているよう!

個人的には主役のリンよりも、もう1人の天才学生であるバンクくんが良かったです◎
母子家庭で洗濯機も無い手洗いクリーニング店を営む母を楽させる為に奨学生になったり留学したいとかもう泣かせる‼︎
表情の作り方が非常に上手い役者さんだったので、余計に入り込んでしまいました(´∀`*)
それ故に彼の結末は…リンと対峙する人物としては満点だけど、好きになってしまった人物としては遺憾でしたね。

兎にも角にもタイ映画といえば「マッハ!」と「トム・ヤム・クン!」しか観たことがなかったというトニー・ジャー率100%だった私のライブラリーに新たな路線の作品が記録されました( ^ω^ )b
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