kick

バッド・ジーニアス 危険な天才たちのkickのレビュー・感想・評価

4.3
高校生がチームを組んでカンニングする映画ときいて観たがイメージと違い度肝を抜かれた。

これはチームなんか生易しいものではない。各々が生きていくための手段であり友情で結ばれているわけではない。馴れ合いがないことによりカンニングなのにクライムサスペンス感が強まっていてよかった。

特にリンとバンクの2人の心情の移り変わりが良く、何より役者の演技がすごい。全員当て書きかと思うくらいのハマり役。バカップルとリンの関係がリンの勉強していくことでしか生き残れない、恵まれない感じが際立っていた。

オープニングからエンディングまで凝っており間に入ってくる独白も観客をミスリーディングしていき、最後まで気の抜けない素晴らしい映画でした。
kick

kick