まいこ

ライフ・イズ・シネマのまいこのレビュー・感想・評価

ライフ・イズ・シネマ(2016年製作の映画)
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2015年ミラノ万博で余った食材を使って貧しい人達にグルメ料理を振る舞う無料食堂をオープンした一流シェフ、マッシモ・ボトゥーラの素顔に迫る。カナダ発のドキュメンタリー映画。世界で毎年13億トンもの量に至る食品廃棄物問題と食堂に集まる様々な人たちの物語で構成される。『コヤニスカッツイ』が作中にて引用されている。

シンプルに全部が美味しそう。廃棄されるはずの食材が素敵な料理に生まれ変わり、それらが食堂で"たべる"事の楽しさを提供するだけには留まらず、食堂そのものを社会的交流の場に変容させていく過程を観る事が出来る。

ただ、食品廃棄物問題はまだしも、生活に困窮している人たちの根本的な問題の解決となるか?と言われたら難しいものがあるし、そもそも生活を変えようとしない人だっている。
でも少なくとも何かしらかが変わるきっかけには成りうるだろうし、やる偽善の方がよっぽど良い。
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