えむえすぷらす

ザ・シークレットマンのえむえすぷらすのレビュー・感想・評価

ザ・シークレットマン(2017年製作の映画)
5.0
フーバー長官に仕えてきたマーク・フェルト副長官。フーバー長官の死去の後、外様のグレイ長官代行に仕えることになるが、ニクソン政権の鞍部であるウォーターゲート事件捜査を妨害された事からワシントンポスト紙のボブ・ウッドワード記者に情報提供するようになった。ホワイトハウス、グレイ長官代行らとの激しい駆け引きの中でFBIの独立性を賭けて戦ったフェルとは何を思ったのかをリーアム・ニーソン主演で描く。

この映画を見るとコミー長官の選挙戦最中のヒラリー陣営捜査のまずさ、そしてトランプ政権のニクソンの轍は犯さないという強権対応がよく分かる。

イラク戦争の大きな嘘を暴こうとした記者たちの挫折を描いた「記者たち」、その戦争を生み出したチェイニー副大統領の暗躍、パウエル国務長官の屈辱を描いた「バイス」も合わせてみるとウォーターゲート事件とイラク戦争は何が違ったのか考えさせられる。