てぃだ

クルーシブルのてぃだのレビュー・感想・評価

クルーシブル(1996年製作の映画)
2.7
魔女裁判

力のある役者たちは
まぁ見応えある演技を
見せるんだが


裁判とは名ばかりの
何の確証もない
「証言」
で次々と有罪と絞首刑が決まる
ヒステリックぶり
カオスぶりには
不愉快さの方が目立った

人間の欲深さ罪深さを抉るというか
そういう部分はほとんど感じない
ウィノナ・ライダーがめちゃくちゃ怖い


そして人の旦那を寝取るということは
誰をも不幸にしてもいい
自分の村すら潰してもいい
そんぐらいの覚悟がなけりゃ
やっちゃいけないんだなと
これ見たら多分みんな思う

作り手は確か赤狩りの
理不尽さを
セーラムの魔女裁判の形を借りて
戯曲化したらしいけど

とにかくウィノナの
一方的すぎる思いが
村を潰した
みたいなホラー映画の印象が強い

とにかくOPの儀式が強烈
それぞれの恋する人への
おまじないのはずが
呪いへと変わっていく凄まじさ
狂気よ
てぃだ

てぃだ