これはかなり不快指数が高い映画です。
1692-3年の有名なセイラム魔女裁判です。多くの関係者(の役)が実名で登場します。
事件当時12歳(映画では17歳？)だったアビゲイル・ウィリアムズはウィノナ・ライダーが演じています。
ダニエル・デイ＝ルイスが演じるジョン・プロクターという人やその妻エリザベス(ジョアン・アレン)も実在した人たちです。
アビゲイルとジョンの関係はフィクションですが、それ以外はわりと事実に沿っているようです。
つまりこれほど狂ったことが正式な裁判として行われたわけです。町民の基地外ぶりも大変なものですが、悪魔に便乗して被告の財産窃取を狙った告発もあったようです。
人間のダークサイドをよく表していると思います。
今でも世界の大半の人たちは何かの神を信じているようです。とすれば当然その対立概念である悪魔も信じていることでしょう。
正式な裁判としてはこの映画みたいなことはもう起こらないでしょうが、私刑なら今でもあるでしょうね。
