スティーブンキング原作。Netflixオリジナル作品。
中年夫婦が人里離れた別荘でアブノーマルなプレイに勤しんでいた所、突然旦那が心臓発作で死亡。
主人公である妻は手錠に繋がれており逃げることも助けを呼ぶ事もできない。果たしてどうするか？
よくあるシチュエーションスリラーのように思えるが、スティーブンキング原作ということで一筋縄ではいかない。
人喰い野良犬や死神的な人物が現れたりするし、死んだはずの旦那が起き上がり主人公責めはじめる。「こうなったのはお前のせいではないか？」と。
それと同時に主人公の分身も現れ、擬似的な夫婦喧嘩を始める。そうこうしているうちに主人公の過去のトラウマにも焦点が当てられる。
つまりこの映画は極限の状況に置かれた主人公の葛藤がメインに描かれる人間ドラマで、そこを退屈に感じるかどうかで評価が大きく別れるかと思われる。
クライマックスは残酷描写を見慣れているはずの自分ですら思わず目を覆いたくなるほどの痛々しい描写で、苦手な人は要注意。
ただエピローグはなんだか妙に駆け足というかダイジェスト的で無理やり終わらせたようでやや消化不良(キング原作の映画によくある感じか？)
この映画のキーとなる日食の使い方が非常に不気味で気持ち悪く印象的。キング原作の映画の中では比較的まともな部類かと思いました。
