ちくわ

ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男のちくわのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

隠れた名作では?
テニス無知キングの私、今のテニス選手はジョコビッチとナダル、昔のテニス選手はマッケンロー、アガシ、くらいの知識w
でもマッケンローがすぐラケット投げたり、荒々しい人だったのは子供ながらに記憶にある。

ボルグ目線が7割くらいかな。
スポ根ともベタベタ友情話とも違う、テニスに取り憑かれ、それを制するために対戦相手ではなく自分と戦う。
チームで戦うスポーツとは違って個人戦のスポーツって置かれた状況を理解してくれる人が圧倒的に少ないから、あのプレッシャーとの戦いがとにかくしんどそう。
序盤からボルグのしんどさが伝わってきた。
お互いに幼少期から抱えるものもあって、スポーツにおいて金銭的、精神的なハングリー精神はやはりかなり重要だ。

最後の試合はほぼ互角でどっちが勝ってもおかしく無い。
あの試合をリアルタイムで見られた人はほんと面白かったろうなあ。
ボルグに憧れていたマッケンローが試合中は暴言をぐっと飲み込むとこ、よかった。
テニス界初?のヒール、マッケンロー。
彼の登場でテニス界がさらに盛り上がったのは過言じゃないはず。

また、子供の頃はマッケンローの様だったボルグ。
感情を押さえ込んでいる歪みがあのがんじがらめのルールを作り出したんじゃ無いかな。
あれは疲れるだろうなあ。

ラストのマッケンローがぶつぶつ言いながら仔犬みたいに近寄るシーン、良かったなあ。
2人しかわからない絆みたいのがある気がした。

ボルグ役の俳優さん、そっくりだったねぇ!
それに最強ロン毛冷静美男子だったらそれは女子がほっておかないわw
けど、私はマッケンロー役のシャイアが良かったと思う。唾吐きながら暴言、だけど気の小ささを垣間見せる落ち着きのない感じ、ボルグとはまた違う痛々しさがよく伝わった。
ちくわ

ちくわ