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ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男のmomのレビュー・感想・評価

4.0
テニスに一番必要なのは、体力でも技術でもなく、強靭な精神力。
恐ろしいほどの重圧と、孤独感。
長いときは、それが4時間も5時間も続く。
たまに試合中にラケットを叩き付ける選手が批判されるが、仕方ないとまでは言わないが、理解はできる。(ペナルティは必要)

グランドスラム4大大会の男子決勝は格別だ。
ランキング1、2位を争うトッププレイヤーの対戦なら尚更。
ボルグやマッケンローの時代はリアルタイムで観ていなかったが、今で言うフェデラーとナダルのようなものだろうか。
フェデラーは今でこそ紳士的なイメージがあるが、彼も若い頃はキレやすい選手だったと言う。

マッケンローは、ボルグとの決勝で“悪童”を封印して戦った。
ウィンブルドンという神聖な地で最高の敵と戦い、二人にしか分からない特別な何かが生まれる。
そういう瞬間を観客は期待するのだろう。
(あたしは決勝を観に来るハリウッド俳優を探すのが楽しみでもある)

ちなみにウィンブルドンでは、白いウェアしか着用してはいけないというドレスコードがあって、緑色のグラスコートに白いウェアが映える、紳士のスポーツらしい格式高い大会である。
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