コロン

ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男のコロンのレビュー・感想・評価

3.9
二人の若者が人生の全てをテニスに賭け、頂点を目指して闘う真剣勝負を題材にしたドキュメンタリー タッチの人間ドラマ。ハイライトを1980年のウィンブルドン ・ファイナルに置いた上で、ボルグとマッケンローの少年時代やウィンブルドン・ファイナルまでのそれぞれの葛藤と成長を織り交ぜた構成はとてもわかりやすく、スマート。ボルグがここまで完璧主義者で、世界1位を維持するためにこれほど精神的に追い詰められていたとは思わなかった。試合後離英する際の空港で、二人がお互いをリスペクトし、理解し合うシーンは感動的。二人は怒りのコントロール方法が真逆(ボルグは抑制し、マッケンローは放出する)なだけで、実はとてもよく似ていることに気付かされた。その後二人は親友になったとか。それにしても外面だけでなく、冷静沈着で氷の男と言われたビヨン・ボルグの内面までも完璧に演じ切ったスベリルは素晴らしい。当時の空気感やファッションを忠実に再現した映像も見事。
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