菩薩

ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男の菩薩のレビュー・感想・評価

2.0
この映画が目指す目的地が最後まで何処なのか分からぬまま終わってしまった事を残念に思う。純粋にタイトル通り氷と炎、まるで正反対の性格を持つ者同士…と言いながら実は似た者同士の切磋宅麻伸…間違えた、切磋琢磨する姿を見せ感動に持って行きたいのか、それともパブリックイメージに支配されてしまった人間個人の内面的な苦悩にフォーカスしたいのか、そのどちらも狙ったものなのか。だとしたら歴史的事実の前で完敗している映画だと思うし、そもそもあの決勝戦の駆け足&駆け引きの一切がおざなりな描き方は随分と杜撰なのではないか。ターゲットとしてはかなりピンポイト狙いだと思うが、かく言う私は元テニス部であるし、なんなら小学生の頃からラケットを振り回していた、どやさ。ついでに言えばその頃のスーパーヒーロと言えばアンドレ・アガシで、俺もアガシに憧れてアガシモデルのテニスシューズを履いていたくらいだ。アガシがアタシに教えてくれた事、それは何より「あんなにフサフサ(カツラ)でもハゲる奴はハゲる」である。
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