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消えたアイリスのazusaのレビュー・感想・評価

消えたアイリス(2016年製作の映画)
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現在と過去のシーンをランダムに描写していく手法が効果的だ。展開もゆるやかで、そんなに凝ったストーリーではないから軽く観られる。冒頭は巻き込まれたマックス不憫だなぁと感じたが(結局不憫なことに変わりはないが)、実は妻イリスが一番の被害者だ。欲求が満たされないのならなぜ別れないんだ?外で発散するのもひとつの方法だが、何も自宅でなくとも…。その結果イリスは殺されてしまうし、クラウディアは正当防衛ではあるもののイリスを殺してしまう。正当防衛なのだからすぐに通報すれば事は最小限で済んだかもしれないのに、大丈夫だとか何とか言って他人に罪を着せようとするドリオ氏に突っ込みが禁じ得ない。それとは別に、フランス語が随分聞き取れたので嬉しかった。字幕は"午後8時に"だったが、明らかに台詞は"18時に"と言っていた。またフランスでは両親が別れても共同で子育てに関わっていくのがよく解る。ハンストしてるフランス人の父親に最適解が訪れることを祈る。
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