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デンジャラス・プリズン ー牢獄の処刑人ーのYellowmanのレビュー・感想・評価

3.5
メル・ギブソン、ヴィンス・ヴォーンが主演の「ブルータル・ジャスティス」という、今から2年前に公開された映画を覚えているだろうか。(私自身は、大変好きな作品の一つ)ハリウッド映画にしては、過剰な暴力描写で、波紋を呼び、勿論R-15+指定。
挙げ句の果ては、その年のラズベリー大賞で、「人命と公共財を軽視する無謀さに対する最低賞 」にノミネート。
その「暴力伝道師」とまで、一部のマニアから称されるS・クレイグ・ザラー監督の「プリズン・エスケープ」を観た。この作品は、 「ブルータル・ジャスティス」の前に作られており、若干、予算のスケールの違いが、感じられるが、バイオレンス描写は、やりたい放題。まずは、あらすじを

ヴィンス・ヴォーン主演で描くバイオレンススリラー。失業してドラッグの運び屋になった元ボクサーのブラッドリーは、取引現場で警察との銃撃戦に巻き込まれ、逮捕されてしまう。刑務所に送られた彼のもとにギャングの使いが面会に訪れ、取引失敗の代償として、レッドリーフ重刑務所に服役している男の殺害を命じる。妊娠中の妻を人質に取られたブラッドリーは、レッドリーフ重刑務所への移送を狙って騒動を起こすが……。主人公の妻を「エミリー・ローズ」のジェニファー・カーペンター、レッドリーフ重刑務所の所長を「ジャンゴ 繋がれざる者」のドン・ジョンソンがそれぞれ演じる。(映画.comより引用)

脚本もS・クレイグ・ザラーが書いており、彼独特のユーモアや、間の抜けそうな会話や、一方で、残酷で、暴力的な描写が、ふんだんに書かれている。前述の通り、予算がB級映画並みだが、主役のヴィンス・ヴォーンのキャラクターが際立っており、終始、不気味な表情で、いつ、爆発するだろうと、観てる側も飽きさせない魅力がある。
おそらく、タランティーノ以降の監督で、この手の作品を作れるのは、S・クレイグ・ザラー監督だと思う。次回作が楽しみだ。
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