えす

デンジャラス・プリズン ー牢獄の処刑人ーのえすのレビュー・感想・評価

4.0
心理的な画面にならないよう徹底された被写体との距離感。並の作家なら安直に回想など挿入してしまうだろうに。語りの速度に反して運び屋になる過程は大胆に省略したりと、その取捨選択や時間の使い方から見せたいものが明確で潔い。収容後の過剰なまでに痛覚を刺激する画と音の暴力は勿論素晴らしいのだが、冒頭の車体破壊も最高なんだよね。あのガラスの硬質さと生々しい手の流血とか。ラストカットの切れ味には痺れる。
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