NAOKI

VisionのNAOKIのレビュー・感想・評価

Vision(2017年製作の映画)
1.9
ずるいと思われるかも知れませんが好きな映画だけをレビューしていこうと、最初に決めたのです。

中には例外的にひどいと思ってディスってるケースもありますが、それは酷評が面白くてエンターテイメントになる!と思った時だけです。

なのでどんなに世間の評価が高くてもおれ自身が響かなかったなぁと思った映画はスルーさせてもらってます。

普通だったらこの映画…スルーです。さっぱり…

でもね…河瀬直美監督なんです…「あん」素晴らしかった!カンヌの河瀬直美監督です。

それからジュリエット・ビノシュですよ!ポンヌフ~ですよ?おれは大好きな女優さんな訳です。

この映画が映画学校の卒業作品とか新人監督の第一作目っていうのならば何も言いません…でもこの面子で作ってる映画にはある意味「責任」というものが生じると思うんです。

面白いとか面白くないとか解るとか解らないとかいう前に…この映画…おれには気持ち悪いです…劇場に行くかどうかずいぶん迷ったけど行かなくて良かった…たぶん申し訳ないけど寝たでしょう。そしてなんか気配を感じて目を開けたら夏木まりさんが体くねくね変なダンスを踊ってる…
「キャー」って女の子みたいに悲鳴をあげたかも知れません…

内容とかテーマをディスるつもりはありません。
手法が間違っているといいたいのです…河瀬監督…あなたはこのテーマをみんなに伝えるために映画という手法を選んだ…選んだのならもっと「映画」に対して敬意を表して欲しいです。

あなたほどのネームバリューがあり、これだけの面子を揃えた映画を見に来る映画ファンのことを少しは考えてもらいたい。

あなたを擁護するあまり、「森の映像は美しかった」とか「犬が可愛かった」とか必死に誉めてる映画ファンの気持ちをです。

これは道を歩いているとき…急にすごい美人(あるいはイケメン)が近づいてきて…
「この先である集会が行われていてそこに参加してもらったら…あなたの人生が変わります…素晴らしい体験になるでしょう…是非!」

ひょっとするとそれは本当にそうなのかも知れない…だけどこんな風に誘われたら走って逃げます。
内容ではなく手法が問題なのです…そんな映画だと思いました。

映像…編集…役者の演技…一級品です…だからこそ気持ち悪い💦

「visionという名の幻の薬草を探しています」
この第一声から「はぁ?」と思いました。
「vision」というのは理想像とか未来像といった意味の英語で植物の名前ではありません。何かのメタファーだとしたら「ダサい」です。
この瞬間から「ジュリエット・ビノシュ…年取っても綺麗だな」と思ってたおれからこの映画はすごい勢いで飛んでいってしまいました。

「あん」に出てきた町の樹々がざぁっと風を受けるショット…あの素晴らしいショットを否定することになってしまうのですよ!河瀬監督!

走って逃げてください😁💦
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