実話ベースだそうです。
戦争の時代、人は生きるために最善の事をするんだと思うんです。
が、これは許されない事柄。
そこを糾弾する記者の戦い。
当事者は当時はそれが当然として行ったこと。今は隠さなくてはいけないこと。必死です。記事にするなと。
当事者心理としては、あの時代だから、仕方ないとか、正当性を持って生きるしかないのだと思うのです。生きていくために。だからこそ、頑な、なのかもしれません。
しかし。正義ってなんでしょう。記者仲間の裏切りというか、日和見主義に嫌悪します。人間らしいといえばそれまでなんですが、いまの日本のジャーナリズムも言わずもがなで、モヤっとしました。
人がしてはならないことって、単純なことですよ。本当は。してしまったら、償うだけ。逃げは無しにして欲しいな。
ヒリヒリするような物語の運びで最後まで飽きさせませんでした。
戦争が起きませんように。