コーヒーマメ

点のコーヒーマメのレビュー・感想・評価

(2017年製作の映画)
3.5
ほくろって気になるよなぁ。
唇の上にあったのを上京前に除去したんだっけ。親のすねを齧れるだけ齧って去ろうと思ったら、未だに仕送りがないと生活できない状況…ありがとう、親父。

なんてことない同級生(元カップル)の再開のお話。
三十分にも満たないとはいえ、とても引き込まれた。
全編にわたってルックが素晴らしく、さり気ない小道具(シール、バームクーヘン)も効果的に使われていた。

なにより、山田孝之と中村ゆりによる、なんともいえない間合いの会話が絶妙でいて美しい。
心の中に閉まっていた過去をさぐり合うような二人のやり取りに終始、釘付けになった。

ぎこちなくも言葉を慎重に選んで話す優しいところに惚れたんだなぁ、とか、昔も綺麗な脚をついつい見ちゃってたんだろうな、とか。笑

たまには過去に向き合うのもいいんじゃないかなと思える、過去につけた点をもう一度見返したくなる作品だった。