ヒロ吉

エクリプスのヒロ吉のレビュー・感想・評価

エクリプス(2017年製作の映画)
4.1
Netflixにて字幕鑑賞。

あらすじは1991年6月15日日曜日のマドリード。
通報により警察が現場へ急行。
警察が見たものとは…
時は遡り3日前…
父を亡くし幼い妹弟を持つ15歳のベロニカは日食の日、降霊術を行うが…というもの。

日食の日に行った降霊術。それから怪異現場が起き始める…

スペイン警察が初めて超常現象を目撃したと認めた事件を基にした『死霊館』を彷彿とさせる実話ベースの正統派スパニッシュ・オカルトホラー

『REC』シリーズのパコ・プラサ監督らしく怪異現象はベタの連べ打ちながら、冒頭から終始異様な空気作りが超上手い。
要所でめちゃくちゃ怖くゾワッとさせられる。

TVが勝手に点いた時のくだりはめちゃくちゃ好き。
扉の後ろには迫る人影
消したTVに映る人影とチラリズムもサラリとしてるし、部屋の中にベロニカの名前を連呼しながら全裸の父親は超怖いです…
マットレスに黒く染み込んだ人形模様

”死のシスター“面白キャラをもう少し活かして欲しかった。

幼い妹弟の3人は可愛いし、演技も上手い。
子供の存在がノイズになっていないのも良かった。
主人公ベロニカは美人やし、仕事する母に変わって3人の面倒を見たりと健気。
大口開けるシーンはなかなかのインパクト

クライマックスは双子の妹と一緒に巣食う悪霊を祓う為、再び降霊術を行うが…
一度は逃げ出せたのに…
末っ子の弟を助け出す為、また戻らなくてはいけない意地悪展開

父を早くに亡くした環境とはいえ、15歳と体と心が不安定で多感な時期のベロニカに対してあまりにも意地悪なオチで死んだと感じさせる描写も上手くて良かった。
ヒロ吉

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