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蝶の眠りのkurageのレビュー・感想・評価

蝶の眠り(2017年製作の映画)
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遺伝性アルツハイマーと診断された作家、涼子(中山美穂)が居酒屋に住み込みで働く韓国人留学生チャネと出会い、犬の散歩係を依頼。最後の執筆活動を手伝ってもらううちに二人は惹かれ合う。
”魂の死”を迎える前に出会ってしまったふたり。やっておかなくてはいけないことを淡々とこなしていく涼子。

緑溢れ開放感のある室内、骨董と本のインテリア、ロケ場所はどこだろうと検索してみたら、建築家、阿部勤の自邸〈中心のある家〉だった。ここを撮影地にできたことでこの映画に特別な奥行きが出たのではないかと思う。

最初、決め顔や話し方にミポリンらしさが出ていたのが気になったが、発症してからの繊細な表情は素晴らしかった。涼子の衣装、ピッタリとした緑のレースワンピ以外はどれも似合っていて素敵。キム・ジェウクの留学生役も良かった。

万年筆の忘れ物
ボイスレコーダー 
犬の足跡、チャネの足跡
涼子とチャネ、ふたりそれぞれ時間差の選択。
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