馮美梅

のみとり侍の馮美梅のレビュー・感想・評価

のみとり侍(2018年製作の映画)
3.3
忠義って何なんだろう。
藩主のために一所懸命言われることに精一杯、勤めに励む主人公・小林寛之進。藩主から猫の蚤とり(男娼)をしろと言い渡され、何もわからず店主のなすがまま。

そして死んだ妻にそっくりの女性おみねに会って、「へたくそ」と言われ、これまた真剣に女性を喜ばせるために知り合った元旗本の清兵衛の手ほどきで充実した日々を過ごす。

武士として生きていた寛之進は蚤とりの仕事をすることで、江戸の市井の人たちの生活、蚤とり仲間たちとの交流で武士とはなんだ?忠義とは何だと考える。

途中で清兵衛がいなくなってどないなっとると思ったら(笑)
でも、実は藩主も単に寛之進を無下にしていたわけではなかったようで、彼も周囲をたばかりながら腐敗した藩を立て直す手立てを伺っていた。(結局、見ている私たちも寛之進同様、まんまと騙されていたわけですね)

清兵衛は記憶を無くしちゃっていたんだね。
でもよかった。阿部寛さんがクソ真面目に蚤とりの仕事をしているのも面白かったし、豊川悦司さんもノリノリな感じでしたが、一番蚤とりの仕事が似合いそうな斎藤工さんがそうじゃない役だった、いつかこの2人を見て蚤鳥の仕事するんじゃないかと思っていたけどならんかった(笑)
馮美梅

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