フライ

のみとり侍のフライのレビュー・感想・評価

のみとり侍(2018年製作の映画)
3.6
老中田沼意次の史実と、のみとり侍と言うエロ面白い話を上手く使ったストーリーは馬鹿馬鹿しさと感動を組合せた内容に意外と面白かった。
相変わらず阿部寛の演技の幅には驚かされたが、滑稽なコメディー演技から真面目なシリアスな演技まで幅広く見せる面白さはとても良かった。更に面白かったのは、豊川悦司のまさかのエロコミカルな演技は笑えたし楽しめた。2人共50代とは思えないたくましい体には驚いた。
真面目で実直な侍が藩主の機嫌を損ねて、猫の蚤取りと言う男娼になるエロコメディーだが、面白痴話話や人情話を交えながら地に落ちていくも、ラストの感動秘話は素敵に感じた。
多少腑に落ちない所もあるが、真面目に生きるが故に出来る敵と、実直であるが故周りに集まる素敵な人達、どんな事でも一生懸命やる人はいつか報われると言われている様なストーリーで馬鹿馬鹿しくも素敵に感じる作品だった。
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